羽生くんが金メダル。

あいにく演技の映像を見たのが、結果を知った後だったので、色眼鏡が掛かっているかもしれないが、やはり金メダル獲る人の演技だと思った。

フィギュアスケートに特別な思い入れがあるわけでもないし、毎回熱を入れて見ているわけではない、言わば観戦ド素人の戯言なので聞き流してもらいたい。
まず、ジャンプを失敗した時の悲壮感がなく、最初から最後まで前向きなエネルギーを感じた。こういう姿勢は見ていて気持ちがいい。オリンピックという場で緊張して硬くなって本来の演技ができないとか、よくある話だし、気持ちも十二分に理解できるが、正直なところお茶の間でテレビを通して見ている私にはそんな理由はどうだっていいし、一番見たいのはその人のベストな演技だ。緊張のせいでその人の本当の演技が見れないのはお茶の間のいち観戦者としても残念極まりないというのが正直な気持ち。
羽生くんもオリンピックでの緊張、怖さは半端ないというようなことを演技後のインタビューで語っていたが、ジャンプの失敗でも屈することなくその後の演技で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのが良かった。
カザフスタンダークホースもそうだけど、若い人のエネルギッシュな演技が目立った大会だったと思う。パフォーマンスから元気を貰うとはまさにこのことなんだなと今回痛切に実感した。
あと、音楽との一体感。より音楽を繊細に感じて表現していたと思う。そういう点についての評価は点数に現れるのかどうか分からないが、個人的に私はそこを重点的に見ている。あ、この人音楽をよく聴いて演技しているな、というのは見ていて分かる。
まぁそれより何よりSPで点数稼ぎすぎだよね、ということ。

またこれは人伝に聞いたのだが、羽生くんは、メダリストになったことでこれから被災地の人々のためにできることがあるとコメントしたらしい。仙台出身である彼が被災地と共に傷ついたことがよく分かるコメントだし、自分のことで精一杯にならず、これからできることに対し、謙虚な姿勢で向き合っているのだなと感心した。超私事だが、職場の人の心ない言動に絶望していた矢先の事だったので心が洗われた。
笑顔が素敵で屈託がないのがまたいいですね。初めての大会で金メダル獲ったからこれからが大変だと思うけど、また応援していきます。